論文が発表されるたびに筋トレのトレンドって変わるよね?
確かに論文は説得力があるんだけど…
個人的には「経験」も重要だと思うんだよ。
例えば…
今はやりの「筋発達はトレーニングボリュームで決まる」理論。
「筋ボリューム理論」とも呼ばれていて
論文が発表されて以来、たくさんのトレーニーやトレーナーが
こぞって話題にしていますね。
「筋肉の発達はトレーニングボリュームで決まる」という考え方。
- 例1:100キロ×5回=500キロ
- 例2:80キロ×10回=800キロ(ボリュームで勝る)
例2は例1より扱う重量は軽いものの
トレーニングボリュームにおいては勝っているため
筋発達しやすい。。。的な理論
なかにはこんな人も。
今までみたいな追い込むトレーニングは時代遅れだよ!
ヘタに追い込まずに、頻度を増やしてボリュームを増やした方がいいぜ!
重い重量は怪我のもとだわさ!
それより軽い重量でボリュームを稼いだ方が効率的だわさ!
みたいな。。。
で、考えるわけです。
「昔の理論は間違いなの?」
「論文が全て正しいの?」
って。
ってことで今回は、
「筋トレは論文が正義・正解なのか?」について私見を述べたいと思います。
【結論】論文もいいけど事実としての「経験」も重要視したほうがいいんじゃね?
論文は「前提を全て満たしたとき」に正しさが証明されますよね。
でも実際にそんな条件をつくれるかはわからない…
その意味では「経験」も同レベル。
なので、
論文と同じく「経験」にも同等の価値があると思うんです。
論文っていうのは、
ちゃんと前提を定めたうえで結果を示すもの。
例えば…
「筋トレ経験3年以上の現役男性スポーツ選手30名を対象に●●を8週間実施した結果…」
みたいな。
なので、
この前提条件から外れる人に関しては
論文の通りに行くとは限らないということになります。
例えば
「筋トレ経験1年」とか「女性」とか
「今は現役じゃない」とかね。
もちろん、
同じ人間なので「似たような効果」は得られる可能性はあるけど
それはまた論文の証明内容とは別のものなので「何とも言えないレベル」
ということになります。
一方経験はというと、、、
自分の身体で体験したことなので「前提」としてはブレが少ない。
「年齢」とか「環境」とか
以前と違う条件はあるものの、
それは論文と同じレベルのことで
「必ず論文が正しい!」と言い切れないレベルだと思うんです。
なので、、、
論文はエビデンスで正しいんだけど、
それを自分に当てはめる際は「これが心理」的な思い込みは…?
っと思います。
もちろんドンピシャ当てはまる可能性もあるので
やってみて「ちょっと違うな?」と思ったら「経験」も参考にしながら
自分なりにアレンジしていくくらいが丁度いいんじゃないかな?って思います。
【実際…】論文は結論ありきで作られることがあるので…
自分も大学・大学院と論文を書いたのでわかるんですが…
論文って「こうやったらどうなるかな?」って始めるものではなくて
どっちかというと「どうやったらこれを証明できるかな?」
って感じで作るものなの。
例えば…あくまで例えばですが、、、
「ダイエットには低糖質食が効果的で持続性もある」という論文があるとして
これを証明するための「被験者」を誰にするか?
低糖質で効果を出すのであれば
「普段糖質をよく食べる人」」がいいかもしれません。
(普段そもそも糖質をあまりとらない人だと効果が出にくい)
さらに、
「持続的に効果」がでないといけないので
そこまで糖質に敏感ではない「年配の男性」の方がいいかもしれません。
(女性はスイーツが好きな人が多い)
結果、被験者は「普段ご飯を三食食べる年配の男性」となるかもしれません。
「持続的」がなければ
「ご飯・パスタ・パン・スイーツ」大好きな女性でもいいかもしれませんね。
別に、「糖質制限食」の論文を調べて話しているわけではないので
あくまで例ですが…
こんな感じで「結果ありき」で論文は作られることが多いので
論文を参考にするときは、
「論文の前提」や「筆者が論文を書く目的」など
内容をよく確認してから取り入れるようにしたらいいと思います。
【とはいえ…】そこいらの無名のおっさんの意見よりよっぽど説得力がある
っとまぁ「論文否定派」みたいなことを言ってきましたが…
はっきり言って
「どこの馬の骨ともわからないおっさん(おい猿)」が語る「経験」より
学者さんが研究した論文の方が
世間的にも実際的にも説得力があるのは確かです(;^_^A)。
論文ってのは、
前提条件が狭かろうが結果ありきで書かれていようが
正しいのは正しいのです。。。
なので、
「正反対のことを言う論文もあるから、そもそも論文なんて信用できないよ!」
「経験こそが真実だ!」
ってのはどうか?と思います。
「どっちやねん!」って言われそうですが…
まぁ本音をいうと「どっちでもないよ」ってなります。
「こっちが正しい」とか白黒つけず、
「両方参考にしたらいいんじゃない?」って思いますね。
【再結論】論文もいいけどほどほどに…でもまぁ、とりあえずやってみれば?
で…再度結論になるわけですが、、、
「まぁとりあえず気になる論文があればやってみれば?」って思います。
確かに自分が論文の前提条件を全て満たせるわけではないので
同じ結果がでるとは限りません。
でも、同じ人間なので「似たような結果」は得られる可能性はありますよ。
これは「経験」でも同じことが言えます。
実際にあった話しですが、
知人が「ランニングをするとジャンプ力が上がった」と言っていたので
半信半疑試、試しに実践してみたら
本当にジャンプ力が上がったことがあります。
(トレーニング理論としてはおかしいのですが…)
で、数年後
同じようにやってみると全く上がらない。
「おかしいなぁ…なぜだ…」と思って
自分なりに分析してみたのですが、、、
「その時ウェイトのやりすぎで神経系に疲労がたまっていて、ランニングをしている間に疲労が抜けて、結果ジャンプ力が上がった」
っという結論に至りました。
つまり、、、
ランニングでジャンプ力が上がったわけではなく
疲労が抜けてジャンプ力が上がったということ。
要は、「ランニングでジャンプ力が上がる」の前提条件は
「筋トレで神経系に疲労がたまっている人が対象」だったんですね。
「論文」にも「経験」にも
こうした落とし穴があります。
なので、、、
迷った時は、前提条件など確認したうえでとりあえずやってみましょう。
で、たぶん期待通りにはいかないので
そのつもりで「経験」も活かしながら自分にあった形を作っていくのがいいと思います。
「どこの馬の骨ともわからないおっさん」が言っていることですが
よろしければ参考にしてみてください。
以上、最後までありがとうございました。